Bambu Lab P1Sは「速い・きれい・簡単」と評判ですが、初心者が最初の1台として選んでも大丈夫なのか、正直に答えます。
実際にP1S Comboを使っている機械系エンジニアの筆者が、3Dプリンター初心者だった頃の視点を思い出しながら書きました。
結論:初心者でも使える、ただし条件あり
💡 ✅ 結論
P1Sは初心者でも使えます。ただし、「高い買い物に見合った使い方ができるか」を先に考える必要があります。
3Dプリンターとして見れば、P1Sはセットアップが簡単で自動キャリブレーションもあり、初心者がつまずきやすい部分の多くが解消されています。ただし本体価格が約12万円(P1S単体)と高額なため、「なんとなく試してみたい」という段階では過剰スペックになりがちです。
初心者に優しいポイント
P1Sは、従来の3Dプリンターと比べて初期設定の手間が大幅に少ない設計になっています。
自動キャリブレーション
ベッドレベリング(印刷面の調整)を自動で行う。初心者最大のつまずきポイントがほぼ解消されています。
Bambu Studio(専用スライサー)
直感的なUIとプリセット設定が豊富。複雑なパラメータを触らなくても高品質な印刷が可能。
密閉チャンバー
温度が安定するため、反りや失敗が起きにくい。PLAからABSまで幅広いフィラメントに対応。
最大500mm/sの高速印刷
待ち時間が短いので試行錯誤しやすい。失敗→再印刷のサイクルが速く、上達も早くなります。
LAN接続・スマホ管理
離れた場所からでも印刷状況を確認・操作可能。外出中に印刷を開始して帰宅時に完成している使い方もできます。
従来機は「ベッドレベリングだけで1日かかった」という初心者の声もありましたが、P1Sはほぼ箱から出してすぐ印刷できます。
初心者がつまずくポイント
それでも、つまずく場面がないわけではありません。
⚠ ⚠ フィラメント管理
PLAは比較的扱いやすいですが、ABSやTPUは温度設定や湿度の影響を受けやすく、失敗することがあります。最初はPLAに絞って練習するのが無難です。フィラメントの乾燥管理も覚えておく必要があります。
⚠ ⚠ 3Dモデルの入手・作成
プリンターが使えるようになっても、何を印刷するかが決まらないと宝の持ち腐れになります。まずはMakerWorld(Bambu公式サイト)やThingiverse(無料モデルサイト)からダウンロードして印刷するところから始めましょう。
⚠ ⚠ サポート材の後処理
複雑な形状を印刷する場合、サポート材の除去など後処理に時間がかかることがあります。最初はサポートが少なくて済む単純な形状のモデルから練習しましょう。
コストは覚悟が必要
P1Sの本体価格は約12万円(P1S Comboは約18万円)。3Dプリンターの中では高価格帯です。
本体価格以外にかかるコスト
- ✓フィラメント代:1スプール(1kg)で約2,000〜4,000円
- ✓消耗品(ノズル・ビルドプレートなど)の交換費用
- ✓失敗した印刷分のフィラメントロス(最初の数ヶ月は多め)
最初の数ヶ月は失敗しながら覚えるため、フィラメントの消費量が多くなりがちです。「本体代+フィラメント数スプール」のコストを合計した上で購入を判断しましょう。
P1Sに向いている初心者像
✓ ✅ 向いている人
- • 作りたいものが明確にある
- • 失敗してもめげずに試行錯誤できる
- • 長期的に活用し続けるつもりがある
- • 品質・手間の少なさを重視する
✗ ❌ 向いていない人
- • まず体験してみたいだけ
- • 趣味でたまに使う程度
- • 初期コストを抑えたい
- • 何を作るか決まっていない
「まず3Dプリンターがどんなものか体験したい」「趣味でたまに使う程度」という方は、2〜4万円台のエントリー機でスタートして、物足りなくなったらP1Sに乗り換える方が無駄がありません。
迷うなら他の選択肢も
P1Sが予算的にきつい、あるいはまず試してみたいという方向けの選択肢もあります。
まとめ
P1Sを選ぶ基準
- ✓作りたいものが明確で、長く使い続けるつもりがある → P1Sを選んで後悔は少ない
- ✗まだ何を作るか決まっていない → A1 Miniや安価な機種でスタートが無難
P1Sはセットアップが簡単なぶん、すぐに印刷を楽しめます。「高額な買い物に見合う使い方をする覚悟があるか」が選ぶ基準です。
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