Bambu Lab P1Sは「速い・きれい・簡単」と評判ですが、初心者が最初の1台として選んでも大丈夫なのか、正直に答えます。
実際にP1S Comboを使っている機械系エンジニアの筆者が、3Dプリンター初心者だった頃の視点を思い出しながら書きました。
結論:初心者でも使える、ただし条件あり
3Dプリンターとして見れば、P1Sはセットアップが簡単で自動キャリブレーションもあり、初心者がつまずきやすい部分の多くが解消されています。ただし本体価格が約12万円(P1S単体)と高額なため、「なんとなく試してみたい」という段階では過剰スペックになりがちです。
初心者に優しいポイント
P1Sは、従来の3Dプリンターと比べて初期設定の手間が大幅に少ない設計になっています。
従来機は「ベッドレベリングだけで1日かかった」という初心者の声もありましたが、P1Sはほぼ箱から出してすぐ印刷できます。
初心者がつまずくポイント
それでも、つまずく場面がないわけではありません。
PLAは比較的扱いやすいですが、ABSやTPUは温度設定や湿度の影響を受けやすく、失敗することがあります。最初はPLAに絞って練習するのが無難です。フィラメントの乾燥管理も覚えておく必要があります。
プリンターが使えるようになっても、何を印刷するかが決まらないと宝の持ち腐れになります。まずはMakerWorld(Bambu公式サイト)やThingiverse(無料モデルサイト)からダウンロードして印刷するところから始めましょう。
複雑な形状を印刷する場合、サポート材の除去など後処理に時間がかかることがあります。最初はサポートが少なくて済む単純な形状のモデルから練習しましょう。
コストは覚悟が必要
P1Sの本体価格は約12万円(P1S Comboは約18万円)。3Dプリンターの中では高価格帯です。
最初の数ヶ月は失敗しながら覚えるため、フィラメントの消費量が多くなりがちです。「本体代+フィラメント数スプール」のコストを合計した上で購入を判断しましょう。
P1Sに向いている初心者像
「まず3Dプリンターがどんなものか体験したい」「趣味でたまに使う程度」という方は、2〜4万円台のエントリー機でスタートして、物足りなくなったらP1Sに乗り換える方が無駄がありません。
迷うなら他の選択肢も
P1Sが予算的にきつい、あるいはまず試してみたいという方向けの選択肢もあります。
同じBambu Labの入門機。自動キャリブレーションなど使いやすさはP1Sに近く、コンパクトで低価格。まずBambu製品を体験したい初心者に最適です。
⚠ 密閉チャンバーなし→ABS非対応。印刷速度もP1Sより遅い点は注意。
低コストで3Dプリンターを体験したい方向け。P1Sより設定・調整の手間はかかりますが、その分3Dプリンターの仕組みを深く理解できます。
⚠ 自動レベリングの精度や印刷品質でP1Sには及ばない。
まとめ
P1Sはセットアップが簡単なぶん、すぐに印刷を楽しめます。「高額な買い物に見合う使い方をする覚悟があるか」が選ぶ基準です。