3Dプリンターには複数の「方式(種類)」があり、どれを選ぶかで得意なこと・価格帯・扱いやすさが大きく変わります。
家庭で使う場合は主にFDMと**光造形(MSLA)**の2択です。
3Dプリンターの主な種類
| 方式 | 原理 | 家庭向け | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| FDM | フィラメントを溶かして積み重ねる | ◎ | 3〜15万円 |
| MSLA(LCD) | UV液体樹脂を光で硬化 | ○ | 3〜10万円 |
| SLA | レーザーでUV樹脂を硬化 | △ | 10万円〜 |
| SLS | レーザーでナイロン粉末を焼結 | ✗ | 100万円〜 |
① FDM(熱溶解積層方式)
フィラメント(プラスチックの糸)をノズルで加熱して溶かし、一層ずつ積み重ねて造形します。家庭用3Dプリンターの主流方式です。Bambu Lab・Creality・Prusaなどが代表的なメーカーです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| フィラメントは固体で毒性なし・換気不要 | 表面に積層跡(縞)が残る |
| 大きいものが作れる(250mm以上) | 細かいディテールは光造形より劣る |
| ランニングコストが安い(1kg=1,500〜3,500円) |
💡 こんな人に
初めて3Dプリンターを使う / 実用品(工具・パーツ・収納)を作りたい / 大きなものを作りたい / コスプレパーツを作りたい
代表機種:Bambu Lab A1 mini・A1・P2S、Creality Ender-3 V3 SE、Creality K1C
② MSLA(LCD光造形)
LCDスクリーンでUV光をマスキングしながらUVレジン(液体樹脂)を一層ずつ硬化させる方式です。「レジンプリンター」「光造形プリンター」と呼ばれます。ElegooやPhrozenが代表メーカーです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 表面がなめらか(積層跡ほぼなし) | 換気が必要(レジンに有害成分含む) |
| 0.05mm以下の精度で細部再現が得意 | 洗浄・UV後硬化の後処理が必須 |
| ビルドサイズが小さめ |
💡 こんな人に
フィギュア・ガレキを作りたい / 精密な小物・アクセサリーを作りたい / 換気できる作業環境がある
代表機種:Elegoo Mars 4 Ultra、Phrozen Sonic Mini 8K、Anycubic Photon Mono M5S
③ SLA(ステレオリソグラフィー)
レーザーで液体UV樹脂を点描のように硬化させる最古の光造形方式です。MSLAより精度が高い一方で高価なため、家庭用よりプロ・業務用が主流です(Formlabsが代表ブランド)。MSLAで十分な精度が出るため、一般ユーザーには不要です。
④ SLS(選択的レーザー焼結)
レーザーでナイロン等の粉末素材を焼き固めて造形します。サポート材不要・強度が非常に高い・複雑形状OKという特徴がありますが、価格が100万円以上で完全に業務・産業用です。家庭用として検討する必要はありません。
FDM vs 光造形(MSLA)どっちを選ぶ?
FDMを選ぶべき場合
初めての3Dプリンター / 日用品・実用パーツを作りたい / 大きなものを作りたい / 子どもと一緒に使いたい / 換気できる環境がない
光造形(MSLA)を選ぶべき場合
フィギュア・ガレキ専用にしたい / 精密な小物を作りたい / 換気できる作業環境がある
まとめ
初心者にはFDMのBambu Lab A1 Miniがおすすめ
3Dプリンター初心者が最初の1台を選ぶなら、FDM方式のBambu Lab A1 Miniが現時点で最もバランスが良い選択です。全自動キャリブレーション・高速・静音・Wi-Fi連携を備えています。
→ 「フィギュアを作りたい」という明確な目的がある場合だけ光造形を選んでください。
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