TPU(熱可塑性ポリウレタン)は、3Dプリンターで唯一「曲げても割れない」柔軟パーツを作れる素材です。

スマホケース・釣りルアー・ラジコンタイヤ・防振マウントなど、PLAやPETGでは作れない用途に使います。この記事ではおすすめTPU 5選と印刷設定のコツを解説します。

TPUを使う前に知っておくこと

Shore A硬度で柔らかさが決まる

Shore A硬度質感の目安主な用途
85A以下非常に柔らかい(シリコン風)防振・グリップ素材
87〜90A標準的な柔軟性スマホケース・靴底
95A(最も汎用)やや硬め(硬質ゴム風)ドローンパーツ・タイヤ・汎用

印刷の注意点

TPUは詰まりやすい素材です

印刷速度を遅めに設定(25〜40mm/s推奨)

リトラクション距離は最小限に(0〜1mm)

ダイレクトドライブ式の方がボーデン式より扱いやすい

Bambu Lab機種はTPUを低速モードで印刷するのが基本

TPUフィラメントおすすめ5選

1. Bambu Lab TPU 95A ― Bambu機種ユーザーの最適解

Shore A:95A / 印刷温度:230〜240℃

Bambu Lab純正。Bambu Studioにプリセット入りで設定不要。詰まりにくく品質安定。幅広い用途に対応できる95Aが使いやすい。

2. eSUN eTPU-95A ― 定番コスパ品

Shore A:95A / 印刷温度:220〜235℃

定番ブランドeSUNのTPUライン。どのFDMプリンターとも相性が良く、初めてTPUを試す場合に最もおすすめ。

3. Polymaker PolyFlex TPU90 ― 柔軟性最重視

Shore A:90A / ※低速印刷必須

90Aとやや柔らかめ。スマホケース・グリップ素材など「もう少し柔らかくしたい」用途向き。90Aは詰まりやすいため低速印刷が必須です。

4. SUNLU TPU ― コスパ重視・大量印刷用

最安クラスのTPU。試作品・プロトタイプ向き。ロットによって品質ばらつきあり。

5. OVERTURE TPU ― 手軽な入門用

入手しやすく手軽なTPU。初めてTPUを試す場合の入門用に向いています。

TPUの印刷設定ガイド

設定項目推奨値
ノズル温度230〜240℃
ベッド温度35〜45℃
印刷速度25〜35mm/s(遅めが重要)
リトラクション0.8〜1.0mm(最小限に)
インフィル40〜60%(強度重視は80%以上)

💡 失敗を防ぐコツ

速度を遅めにする・リトラクションを最小限にする・PEIシートと相性が良い(定着しない場合はスティックのりを薄く塗る)

TPUで作れるものアイデア

📱 スマホ・ガジェット系スマホケース・イヤホンケース・スマートウォッチバンド・ケーブルプロテクター
🎣 アウトドア・釣り釣りルアー(ソフトベイト)・ロッドガイドプロテクター・アウトドアギアグリップ
🚁 ドローン・ラジコンプロペラガード・ランディングギア・ラジコンタイヤ
🔧 日用品・工具防振グリップ・スマホスタンド滑り止め脚・工具ラバーグリップ

まとめ

用途おすすめ製品
Bambu機種ユーザーBambu Lab TPU 95A
どのプリンターでも安心eSUN eTPU-95A
柔らかさ重視(スマホケース)Polymaker PolyFlex TPU90
コスト重視・試作用SUNLU TPU

初めてTPUを試すならeSUN eTPU-95Aが最もおすすめです。Bambu Lab機種ユーザーならBambu Lab TPU 95Aを選べば設定不要でスムーズに使えます。

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