ベッドレベリングは3Dプリントの成功率を大きく左右する重要な設定です。 第1層がしっかりベッドに密着しないと、反りやズレ、印刷失敗の原因になります。
最近の機種はオートレベリングが主流で、ボタン1つで完了します。手動が必要な機種でも手順通りに行えば難しくありません。
自動と手動の違い
| 種類 | 仕組み | 手間 | 対応機種 |
|---|---|---|---|
| 全自動(ABL) | センサーがベッド全面を測定し、自動補正 | ほぼなし | Bambu Lab全機種、Creality K1シリーズ |
| 半自動 | センサーで測定するが、Zオフセットは手動調整 | 少し必要 | Ender-3 V3 SE、多くのエントリー機種 |
| 完全手動 | 4〜5点を紙を使って手動で調整 | 慣れが必要 | 旧型機種、Ender-3無印など |
Bambu Lab機種での手順
Bambu Lab機種(A1 Mini、A1、P1S等)は全自動レベリングを搭載しており、操作は非常にシンプルです。
1.タッチパネルまたはBambu Studioから「キャリブレーション」を選択
2.「ベッドレベリング」または「1クリックキャリブレーション」をタップ
3.プリンターが自動でノズルをベッド全体に動かし測定(3〜10分)
4.完了後はそのまま印刷開始できる
💡 いつ実行すべき?
Bambu Lab機種は印刷前に自動でレベリングチェックを行います。プリントシートを交換した時や、移動後の再設置後は手動でキャリブレーションを実行するのがおすすめです。
Ender-3での手順(半自動)
Ender-3 V3 SEなどの半自動レベリング機種での手順です。
1.メニューから「準備」→「オートホーミング」を実行(ノズルがX/Y/Z原点に戻る)
2.「自動ベッドレベリング」を実行(複数点を自動測定)
3.「Zオフセット調整」でノズルとベッドの隙間を微調整(次のセクション参照)
4.「設定を保存」を選択して完了
Zオフセット調整(紙を使う方法)
Zオフセットとは、ノズル先端とベッド表面の距離のことです。正確に調整することで第1層の密着が良くなります。
📄 紙1枚を使った調整方法
目標: A4コピー用紙1枚(約0.1mm)がノズルとベッドの間でわずかな抵抗を感じながら引き出せる状態
紙が引っかかって動かない → ノズルが近すぎ(Zオフセットを+方向に微調整)
紙が全く抵抗なく動く → ノズルが遠すぎ(Zオフセットを-方向に微調整)
最終的には実際に印刷して第1層を目視確認するのが確実です。第1層が薄くベッドに潰れて密着していれば成功です。
うまくいかない場合
| 症状 | 原因と対処法 |
|---|---|
| フィラメントがベッドに付かない | Zオフセットが大きすぎ → マイナス方向に調整 / ベッド温度を上げる |
| ノズルがベッドに当たる | Zオフセットが小さすぎ → プラス方向に調整(印刷を即停止) |
| 一部の場所だけ密着が悪い | ベッドの反りが疑われる → メッシュレベリングを使用、またはガラスベッドに交換 |
| 毎回レベリングがズレる | ベッドのネジが緩んでいる → 締め直してから再レベリング |
まとめ
ベッドレベリングのポイント
Bambu Lab機種: キャリブレーション → ベッドレベリングを実行するだけ
Ender-3系: オートホーミング → 自動レベリング → Zオフセット → 保存
確認方法: 実際に印刷して第1層がベッドに薄く密着しているかを目視確認
→ 正確なレベリングは印刷成功率を劇的に改善します。迷ったらもう1度キャリブレーションを実行しましょう。