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3Dプリンターの素材(フィラメント)完全比較【PLA・PETG・ABS・TPU】

更新日: 2026年5月

📋 目次

  1. 1.素材一覧比較表
  2. 2.PLA
  3. 3.PLA+
  4. 4.PETG
  5. 5.ABS
  6. 6.ASA
  7. 7.TPU
  8. 8.Nylon / PC
  9. 9.素材選びのフロー
  10. 10.まとめ

3Dプリンターの素材(フィラメント)は種類が多く、最初はどれを選べばいいか迷いがちです。 素材によって強度・耐熱性・柔軟性・印刷のしやすさがまったく異なります。

迷ったらまずPLA。 実用品はPETG、柔軟パーツはTPU、という3つを覚えておけば大半の用途に対応できます。

素材一覧比較表

素材印刷難易度強度耐熱性価格(1kg)主な用途
PLA★☆☆(易)普通低(〜60℃)1,500〜2,500円試作・インテリア・フィギュア
PLA+★☆☆(易)高め低(〜65℃)2,000〜3,000円PLA強化版・実用品
PETG★★☆(中)高い中(〜80℃)2,000〜3,500円実用品・ドローンパーツ
ABS★★★(難)高い高(〜100℃)2,000〜3,000円工業部品・高耐熱品
ASA★★★(難)高い高(〜100℃)2,500〜4,000円屋外使用・UV耐性
TPU★★☆(中)引裂き強低〜中2,500〜4,000円スマホケース・ルアー
Nylon★★★(難)非常に高い高い3,000〜5,000円機械部品・高強度品
PC★★★(難)最高クラス非常に高い4,000〜6,000円エンジニアリング用途

PLA — 最初の1択

3Dプリンター初心者には無条件でPLAを推奨します。印刷のしやすさ、コストパフォーマンス、仕上がりの美しさがバランスよく揃った素材です。植物由来(トウモロコシのデンプン等)の生分解性プラスチックで、印刷時の嫌な臭いも少ないです。

弱点は耐熱性の低さ。夏の車内(80℃超)に放置すると変形します。屋外での長期使用や熱がかかる用途には向きません。

PLA+ — PLAの強化版

同じ印刷しやすさを維持しながら衝撃強度を高めたグレードです。Bambu Lab Pure PLA、eSUN PLA+、Polymaker PolyMax PLAなどが代表的。PLA対比で衝撃強度が約1.5〜2倍になります。最初からPLA+を選ぶのも合理的な選択です。

PETG — 実用品の定番

食品容器にも使われるPETGは安全性が高く、強度も十分な優等生素材です。PLAより耐熱・耐衝撃に優れ、実用品を作るならまずPETGを検討してください。

欠点は糸引き(ストリング)が出やすいこと。リトラクション設定を丁寧に調整する必要があります。

ABS — 上級者向け

古くから使われる素材ですが、反り(ワーピング)が非常に起きやすく、温度管理が難しい。エンクロージャー(密閉チャンバー)があるプリンター(Bambu Lab P2S等)でないと安定した印刷は難しいです。

⚠️ 初心者はABSを避けてください

ABSが必要な耐熱用途には、印刷しやすいASAで代替できることが多いです。

ASA — 屋外最強素材

ABSの欠点(UV劣化)を改善した素材です。紫外線や雨風に強く、屋外での長期使用に最適です。庭のパーツ、車外装備、ドローンのフレーム等に向いています。印刷の難しさはABSと同等ですが、ABSよりも積極的に選ぶ価値があります。

TPU — 柔軟素材の王様

ゴムのような弾性を持ち、曲げても割れないのが最大の特徴です。スマートフォンケース、釣りのルアー、ラジコンタイヤ、靴底パーツ等に使われます。

柔らかいがゆえに送り出し(エクストルーダー)で詰まりやすいため、印刷速度を遅めに設定する必要があります。Bambu Labのような高速プリンターでも、TPUは低速モードで印刷するのが基本です。

Nylon / PC — 上級エンジニアリング素材

Nylon(ナイロン)は機械部品レベルの強度を持つ上級者向け素材です。吸湿性が非常に高いため、乾燥保管が必須。フィラメントドライヤーを使いながら印刷しないと品質が安定しません。

PC(ポリカーボネート)は最高クラスの強度・耐熱性を誇りますが、260〜300℃という高い印刷温度が必要で、対応プリンターが限られます。真剣に工業用途を考えている方向けです。

素材選びのフロー

屋外で使う(UV・雨に晒される) →ASA
柔軟性が必要(曲がっても壊れない) →TPU
耐熱性が重要(80℃以上) →ABS / ASA / Nylon
強度重視の実用品 →PETG / PLA+
上記以外すべて →PLA(デフォルト)

まとめ

迷ったらこの3つから始めましょう

① PLA — まず最初の素材。印刷が一番楽

② PETG — 実用品を作りたくなったら次に試す

③ TPU — 柔軟パーツ(スマホケース・ルアー)専用

→ ABS・Nylon・PCは特定の理由がある場合だけ選んでください。

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